株式会社山口製作所は、
プラスチック&ハンダの機器装置を製造・販売している会社です。
モノフィラメントやフィルムなど、成形後にもう一度温度を加えて引き伸ばすと、その方向に引張り強度が増すことが知られています。 このことは論理的にも解明され、技術の進歩には目を見はるものがあります。 初期の延伸技術は材料の引張り強度と強靱性を向上することのみに費やされました。 その結果製品内部に歪みを残すことになり、時間や温度の変化に伴って寸法や強度に安定性を欠くことになります。 この歪みを取り除くために加えられる熱処理をアニーリングといいます。 このように延伸技術は引張るだけではなく、アニーリング技術と一体となってはじめて完成したといえるのです。 一方、延伸された方向と直角方向の強度は逆に低下し、裂けやすくなります。 この性質はフラットヤーンやバインダーテープなどに利用されます。 しかし、フィルムやシートなどではタテとヨコの強度が等しいことが要求され、タテ・ヨコ両方向に延伸することが行われます。 このことを二軸延伸といいます。 ”山口の延伸技術”はこのような延伸技術すべてに長い経験と豊富な実績があり、高い評価と信頼を得ております。 たとえば、ラビリンス式スチーム延伸槽は(一軸)延伸の最高峰として、モノフィラメントや梱包用バンドの製造ラインには欠かすことが出来ません。 熱収縮フィルムや二軸延伸フィルムには”山口独特”のチューブラー式二軸延伸方式が活躍しています。 また、幅方向に収縮しない特殊な延伸技術も実用化しています。 今後も、この豊富な延伸・アニーリング技術を各種プラスチック製品に反映し、品質向上に役立てたいと考えています。
溶融金属を凝固させるとき、液体から固体になるまでの冷却速度、あるいは成分金属の比重の差などのために、最初に固まる部分と後から固まる部分とで組成が異なり、凝固後に合金全体が均一相になりにくい現象が起こります。 この現象を偏析といいます。 熱間押出方式では、溶融された合金素材を直接押出機のシリンダー内に注入するために、急激に冷却することができず、偏析が起こりやすくなります。 このために高品質のハンダ製造には向きませんでした。 この偏析現象を解決するために考え出された方法が冷間押出方式です。 まず溶融金属を鋳型に鋳造し高速冷却して偏析の小さなビレットを製造します。 鋳造のさい、表面に発生した酸化物は専用のシェービングプレスで取り除かれます。 こうしてできたビレットを使用することにより、品質が著しく向上し、また、機械の自動化に伴って生産性も一段と高められました。 しかし、良質のビレットを製造することは、設備費用の高騰と外被酸化物の処理など工程の複雑化で製品コスト高を免れられませんでした。 そこで考えられたのがビレットの連続鋳造法です。 溶融金属を鋳型に連続的に鋳造し、凝固したビレットを連続的に引き出していく方法です。 この方法は、偏析の少ないことはもちろん、表面状況が良く表面酸化物の除去工程の必要なく、鋳造コストを著しく低減させました。 ”山口のハンダ製造技術”は、このように連続鋳造機と冷間押出機とを軸として、ハンダ製品の品質向上と生産の合理化をさらに進められるよう努力しております。